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萌えた時に萌えたものを書いたり叫んだりする妄想処。生存確認はついったにて。
30 . April
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30 . October
お待たせ致しました!10万打記念リク企画SSです…!

【拙宅の「メルティングハニーポット」のドフ鰐♀で、他の男からの貢物(宝石類)を砂にする鰐(ラブラブ18禁)】

です!女体化+18禁なので18歳未満のお嬢様はご遠慮くださいね。
では続きからどうぞ~。

















 



 執務室に足を踏み入れた瞬間、ぴり、とドフラミンゴの肌を刺すものがあった。
 覚えのある、しかし久方ぶりの感覚を、胸の内だけで訝りながら、彼は部屋の主が座る机の前まで歩み寄る。
「警備には通すなと言ってあったはずだが?」
 椅子には掛けず、文字通り机に腰掛けて葉巻をくゆらせるクロコダイルの機嫌は、どう見ても悪かった。またぴり、と静電気のように弾ける怒気を感じて、ドフラミンゴは両手を上げる。
「半年ぶりのご対面なんだ、待ちきれねェ気持ちを解ってくれてもいいだろ?」
 含み笑いで言葉を締め、机に手をついて覆い被さる。今し方帰ってきたばかりだと聞いたとおり、彼女からは外の街の匂いがした。太陽の粒子を抱いて冷えた、天然の砂の匂いだ。馴染んだ香水に紛れたそれは、常人なら気付かないほどかすかなものだが、ドフラミンゴはきちんと知覚していた。
「それに、クロコちゃんのドレスアップ姿なんてなかなか見られねェからな」
 素直に待ってたら、すぐに着替えちまってただろ? と問うた答えは、細くゆらめく煙のみだった。
 あでやかな身体のラインを現すロングドレスは深紅で、明度の低い紅の上に滑る、ストールの黒が華やかさを抑えている。やわらかい光沢の紗は、露わになった肩を冷やさないためにも一役買っているようだった。鎖骨の窪みには、すべらかな肌を引き立てるように金とイエローダイヤモンドのチョーカーがひかっている。
 そして、違和感。
「フッフ、それにしても珍しい格好してんなァ。てっきり肌を見せるのは嫌だと思ってたんだが」
 節の長い指が、組まれた腕に触れようとする。直前で長手袋をした義手が、景気よくそれを払いのけた。叩かれた手の痛さに、ドフラミンゴは地雷を探り当てたことを確信する。
「おー痛ェ、冷てェなァ」
「黙れ」
 預けていた腰を机から離し、クロコダイルはすいと身をひるがえした。ドフラミンゴを振り切るようにゆったりと、だが確固たる足取りで水槽の前へ歩いてゆく。かつんと床を打つハイヒールの音は、とびきり硬い。
 相当ご機嫌斜めだと再認識しながらも、ドフラミンゴはその背を追う。毛皮のない後ろ姿はまっすぐに伸びて、持ち前の美しいシルエットを見せている。黒曜に薄く透けた肩胛骨の線だけで、欲情がくすぶる。
「そんなナリしてるなら、もうちょっと機嫌いい顔してくれよ。せっかくのドレスとチョーカーが泣くぜ?」
 ガラス越しの水底に映る、映し身に笑いかける。自分を模した影を睨む瞳が、一層厳しさを増した。もうひと押し、とドフラミンゴは心中で呟く。どちらだ。ドレスか、チョーカーか。もしくはその両方か。
「そういや、お前の目の色に似てんな、そのダイヤ」
 推測の材料が足りないまま、三分の一の確率で選択肢を選ぶ。勘は当たったようで、途端にクロコダイルは鋭く振り返った。細い金のチェーンが弾け、クラリティの高い鉱石はてのひらの中に消えた。力任せに引きちぎったのを見て、首筋に痕が残らないだろうかと反射的に考える。
「野郎ってのは皆同じことを抜かすのか」
 心底不愉快な表情のまま、つややかな唇を吊り上げて、クロコダイルは手の中のダイヤを砂に変えた。葉巻と、右手を覆う手袋も、肘まで朽ちてさらりと消える。
 その一言で理解したドフラミンゴは、恋人よりもさらに深い笑みを浮かべた。勝者の顔をした男に、クロコダイルは己の失策を悟る。
「俺以外の誰に言われたって?」
 照れ隠しというには物騒に過ぎる右手は、桃色の羽を一枚塵に返した形のまま吊られた。同時に、模造の左手も不可視の糸にくくられる。
 束縛されていない脚を動かす前に、クロコダイルは雪崩るように抱き込まれた。
「センスは悪かねェが、お前の趣味じゃねェ。色ボケの老いぼれから贈られでもしたか?」
 お決まりの籠ったような含み笑いが、かすかに分厚い水槽の表面を震わせる。ぎり、と細い顎が奥歯を軋らせる気配がした。
「……どこまで知ってやがる」
 平時はなめらかなアルトが、悔しさを滲ませて吐く。
「フッフッフ、何も知らねェよ。お前のご自慢の右腕は、今日お前がどこに行ってたかくらいしか教えてくれなかったからなァ」
 ドフラミンゴの腕の中で、クロコダイルがはっきりと舌打ちした。それだけの情報と自分の有様を放り込めば、彼の頭は思わしくない機嫌の理由を探り当ててしまうと、知っているが故の悪態だ。
 地方の為政者を始祖とする家の当代が、領地から偶然発見されたダイヤモンドの鉱脈で財を為した。家名の由緒だけを誇りとして生きてきた貧しい一族は、手にした富を更に増やそうと織物業に手を伸ばし、奇跡的に成功して、今ではアラバスタで一、二を争う富豪となった。
 民間における知名度と影響力はクロコダイルに及ばないまでも、決して無視はできない相手だった。だからこそ、彼女は恭しく贈られてきた装飾品に身を包み、夜会に出向いたのだ。
 ドフラミンゴの指摘通り、趣味にそぐわないデザインのドレスは大きく背が開いていて、彼女はそれだけですこぶる不愉快になった。仕事だと割り切っても、ひとつ身に纏うたび憂鬱で溜息が出た。もっとも、機嫌の針が最悪まで振れたのは、好色な目を隠そうともしない当主に口説かれた時だったが。
「お前、身に着けるモンにはえらくこだわるからなァ。今みたいな格好も俺は似合うと思うけど」
 するり、とストールをかいくぐった指先が、背筋の窪みを辿る。極彩色の羽根に埋もれたクロコダイルが、小さく身震いした。今の動きで、両手の束縛が解かれていることに気付いただろうが、ドフラミンゴは素知らぬふりをしてやる。
「ま、何も着てねェお前が一番好きだけど」
「…………っ」
 不埒な言い種に憤る間もなく抱き上げられ、細いヒールが浮いた。腕を首に回さずコートを掴んだのは、せめてもの抵抗のつもりかもしれないが、他愛なさすぎて思わず頬が弛む。
「おい、やめろ馬鹿止まれ……!」
 ドフラミンゴの足の向く先に、クロコダイルは身を捩る。ホテルのセミスイートでも通る仮眠室は、ベッドメイクまできちんとされているはずだ。けれど彼女の不都合はそこではない。
「そのお願いは聞けねェなァ」
 慣れた仕草で灯りを点し、女性一人では広すぎるベッドに恋人を下ろして、ドフラミンゴはその上に乗りかかった。するりとストッキングを履いた腿からふくらはぎを撫で、美しく引き絞られた踝を押し戴くようにハイヒールを脱がせる。自然、大きくスカートが割られ、クロコダイルは反射的に裾を押さえた。
「て、めェは人の顔見たら一発ヤることしか頭にねぇのか! この発情フラミンゴ!」
 今度は腿から更に上へ登ろうとした手は、寸前ではたき落とされた。しかし次の瞬間、両脚をがばりと大きく開かれ、クロコダイルが悲鳴――というにはいささか雄々しかったが――を上げた。
「フッフッ! 全く、普段は色気のねェ叫び声しか上げねェのに、どっからあんな甘ったるい声が出てんだか」
 薄く朱を刷いたまなじりが、羞恥で更に色を重ねる。ドフラミンゴはその耳元に唇を寄せ、わざとらしく掠れさせた声音で囁いた。
「さっきも言っただろ? 余計なもん全部取っ払った、素直でやらしいお前が一番好きだって」
「ふ、ぁっ」
 かかる息に震え、逃れようとする耳殻に歯を立てると、ドフラミンゴはそのまま舌で輪郭を辿った。抵抗というよりは、反射で首をすくめるクロコダイルの肌の粟立ちを、包み込んだ頬から感じる。きつく瞼を閉ざして耐える顔とは裏腹に、びくついた膝は割り入った腰を挟んで、ねだるように締めつけていた。
「ぁうっ、ん、あ…っ」
 唾液ごと耳介をやわらかく吸い上げられ、桃色の羽根にしがみついたクロコダイルは、その隙にするすると脱がされていった。やや込み入ってはいるが、普段の分厚い守りを解くのに比べれば何ほどのこともない。
「なァ、これも貢ぎもん?」
 黒いビスチェ越しに乳房の形を確かめながら、ドフラミンゴが訊く。戯れに指先で膨らみの頂点を押すと、甘ったるい単音がこぼれた。
「ちが……っ、ぁ、あっ」
「何だ、自前じゃなかったら破ってやろうと思ったのに」
 露わになった肌に唇を落とす一方、節の長い指は胸元から下へ連なった留め金を外してゆく。何事も片手でこなすことの多いクロコダイルが、前面で締められるよう指図して作らせた下着が、こんなところで裏目に出た。装飾に隠されて一瞥した程度では分からない作りだというのに、ドフラミンゴはためらいなく指を滑らせて開く。
「フフッ、起ってる。やらしいなァ」
 そろり、と指の腹で色づいた胸の先をくすぐる。かするようなもどかしい刺激しか与えられず、顔を逸らしていたクロコダイルがおずおずと視線だけを胸元に向けた。
「ッあぁ、やぁ…っ!」
 その途端、ドフラミンゴの舌先が尖った先端に絡みつき、じゅうと啜り上げた。もう一方は人差し指と親指に挟まれ、転がされて思うさま弄られている。豊かな膨らみが、大きなてのひらの中でやわらかに弾んだ。
 薄く開いた蜂蜜色の虹彩には、膚を貪りながら性悪な笑みを浮かべるドフラミンゴが映る。時折触れるフレームの硬質な感触が不快で、クロコダイルはスプレッドから手を離した。
「……っこんなもんしたまま、襲ってんな」
 ドフラミンゴが悪戯を止めたのを幸いに、彼女はやや乱暴な手つきでサングラスを取り払った。持ち主の目つきを悪意をもってデフォルメしたようなそれが、広がった布の波間に呑まれる。
「こんなもんが当たるだけで感じるって?」
 コートを脱いで床に落としながら、ドフラミンゴは卑猥な揶揄を忘れない。反論しようとした唇を塞ぎ、本日初めてのキスをする。クロコダイルから拒否の素振りが感じられなければ、頬を包んだ手は再び乳房へと滑った。
「ん…っ、ふぁ……っ」
 唾液で濡れた頂が、舌と一緒にくじられる。痛みを感じるぎりぎりまで摘み上げては、あやすように撫でられ、かと思えば爪をかけて甘くひっかかれる。上がる声は唾液ごとドフラミンゴに啜られて、クロコダイルはじり、とスプレッドの上で見じろいだ。
「っは、ぅっ、あァ……っ!」
 内腿に当たったかたい脚に、期待した身体が腰をゆらめかせる。それに応じないわけはなく、ドフラミンゴは薄い布地の端から忍び入ると、うるんで溢れている蜜口に指を滑らせた。下着の下からぴちゃ、とささやかな水音が立つ。
「まだ挿れてねェんだから、絞めんなよ」
 熟れた肉の狭間を辿り、節の目立つ指が静かに埋まる。付け根まで差し込むと、水かきにも透明なしたたりが伝った。
「あ、も、黙っ…れ……っ」
 納めた指を緩慢に抜かれ、クロコダイルは瞼をぎゅうと閉ざして、未だ乳房にあるドフラミンゴの手に爪を立てる。やわやわと膨らみを弄んでいたてのひらは、鎖骨から首筋へ這い上がって濡れた唇をなぞった。
「でも、エロいこと言われると興奮するだろ?」
 てのひらを返し、差し入れた中指で優しく上顎を撫でる。ひくりと震える果肉と、口腔を同時に弄られ、クロコダイルは耐えかねて両膝を寄せる。必然的にドフラミンゴの腰を挟むことになり、それはあからさまにねだる仕草として受け取られた。
「ん…っ、は、ァ、んん……っ」
 指が増やされ、じわりと入口がひろがる。それでも熾された疼きは鎮まらず、それどころか先を求めて、濡れながらしきりにうごめく指へと食いついていた。
 半年。
 半年抱かれていなかったというのに、クロコダイルの身体はドフラミンゴの感触をきちんと覚えている。高揚しているのは、卑猥な煽りのせいではない。
 この、指が。
 指が舌が、クロコダイルの深くまで触れては、彼に抱かれていると実感させるからだ。
「挿れていい?」
 嫌味なほど優しく、穏やかなバリトンが伺いを立ててくる。質問の体裁をとったそれは、実質単なる予告だと解っていた。首をどう振ろうが、しばしの後には、クロコダイルは広くしなやかな背に縋っている。
 それでも、答えてしまう己の愚かしさを嘆いた。
「……っつまで、遊ん、でんだ……っ」
 つい、と啖呵を切った唇と、舌を嬲っていた指をゆるい糸が渡す。ついで、ぬるりとなかを這っていたそれも引き抜かれた。粘膜の温度をうつしとった指の熱さを感じ、クロコダイルの背筋があわく波立つ。
「…ぁ…っ、は、ぁああ……っ!」
 うるんだ襞を逆撫でに、かたく滾った肉がゆっくりとクロコダイルの内へ沈む。おおきく熱い塊に、先ほどの震えが呼び水となって、すべらかな肌がざわりと総毛立った。
 待ちかねた刺激は強すぎて、捕らえられた腰が逃げを打つ。ドフラミンゴはそれを許さず、更に腰を進めた。
「フ、フフッ、なァ、クロコダイル」
 腿の裏と腹が密着し、それを示すように軽く揺すられて、クロコダイルは粘膜が終わりまで繋がったことを知らされる。まだ馴染みきっていない肉は、それだけでより強く存在を誇示した。
 呼吸につれて、やわらかく息づくなかのうごめきを感じながら、ドフラミンゴは彼女の耳元に唇を寄せる。
「寂しかった?」
 半年ぐらいでは少しも変わらない、あまい、からかいを含んだ囁きが、クロコダイルの耳朶を湿らす。肉欲に僅か上がった息が更に色を乗せ、聴覚を犯した。空気の弱い震えに膚をねぶられているような、そんな錯覚に襲われる。
「なに、抜かし、て……っ」
 声から遠ざかろうと、反らした首筋はおおきな唇に噛み取られた。浅く立てた犬歯で肌理の細かい皮膚をくすぐりながら、ぬるい舌の腹で感触を味わう。ドフラミンゴを咥えこんだ肉壁が、びくびくと現金にわなないた。
「俺は寂しかったぜ? 会いたくて会いたくて、毎晩お前を抱いて啼かせて朝まで二人で眠ることだけ考えてた」
 粘膜の求めに応じるように、ドフラミンゴは緩慢に腰を引く。浅く突いては退きを繰り返し、久しぶりの情交を身体に思い出させるように、なかを穿った。
「は…っんぁ…っ、おめでたい、野郎、だっ……」
 ず、と奥まで這入ってこられる度、クロコダイルの声が跳ねる。脈打つものを頬張った蜜口から、抜き差しで掻き出された潤いがこぼれた。とろとろとしたたり落ち、スプレッドを濡らす。もどかしい、と喉元までせり上がる声がある。
 半端な配慮などいらない。一体この身体を誰が慣らしたというのだ。
 欲しがるのなら。
 欲しがるのなら、もっと。
「クロコダイル」
 潜められた声音から、笑みが消えた。途端にぞわり、と膚の下が燃える。思わず息を呑み、その音すら相手に気取られる。普段なら歯噛みするような、相手の圧倒的有利性。ドフラミンゴの手の内にある、という実感。それがこんなにも。
「お前は?」
 ひとかけら残った意地が、畜生と悪態をついて舵を明け渡した。抱き込んでくる長い腕を縫って、クロコダイルは短いブロンドを抱く。男の声と同じく甘ったるい香り、欠如していた感覚が埋められてゆく手触り。
 悪あがきぐらいは、したっていいだろう。

 

「…………言ってやるかよ、ダーリン」

 

 答えなど、最初から知っているくせに。

 



リクエスト誠にありがとうございました!
蛇足:自分の趣味じゃないのもさることながら、鰐はドフラ以外の男に貢がれた服を着るのが嫌だった、という設定が当初ありましたが、書ききれませんでした…。

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