【ドフ鰐140】
そう言えば言ったことがないと気付いて、真っ最中に口にした。途端右の拳が鮮やかに俺のこめかみを撃ち、ぐわんと頭が鳴った。てめェ何のつもりだ馬鹿野郎、と俺が言うはずの台詞を吐いた奴の傷痕がえらく紅かったので、俺は絶句してそれからもう一度奴を押し倒した。
【ドフ鰐140】
電伝虫の念波が繋がって数秒、相手は常になく言い淀んで唸っている。苛立ちも露わに用件を問えば、見切り発車丸出しの口調で「愛してる」と言われた。恋する処女のような今更の告白に紫煙混じりの溜息ひとつ、クロコダイルはおれもだ、と答えて受話器を置いた。
【ドフ鰐140】
終わりにしてやろうか。そう言われ、葉巻を置いて笑った。願ったりだ、と口にした声がかすれていたのに、舌打ちしたいのを堪える。長い腕が勝手におれを抱き寄せて、額が胸にぶつかった。勘違いするな、と奴が笑う。不愉快なほど楽しげな声で。「恋人になろうって言ったんだぜ?」
【ドフ鰐/酷い夫婦パロ】
「おかえりクロコちゃん!お風呂にする?ご飯にする?それともお「お前」
「ええ、ひっど……え?」
「お前だ」
「え?」
「…息子晒すか砂になりてェのかどっちだあァ!?」
「うわああんごめんなさいありがとうございますううう!!!」
【ドフ鰐140・ヤンデレ鰐】
飯も服も煙草も酒も思うものを与えてやると言われた。出歩きたいなら庭を造ってやるとも。だがその庭は鳥篭の如く海楼石で囲まれるのだろう。彼の趣味に沿って重厚に、荘厳に。想像して、ドフラミンゴは笑った。震える背につれて、首に繋がれた鎖がしゃらしゃらと鳴った。