大分色味が変わってしまうと思いますが、こんな鰐が当日スペースにいるはずです。
続きから本文サンプルもどうぞ。※18歳未満のお嬢様は閲覧をご遠慮下さい。
「よォ、神父様」
聖堂の扉が開き、その幅と同じ広さで陽が差しこむ。燭台を磨いていた手を止め、クロコダイルは入口を見やった。
連なる説教壇を左右に分ける通路の突き当たり、観音開きの扉の先には、一人の青年を中心に数人が立っていた。いずれもスーツ姿ではあるが、原色や柄入りのシャツに主張の激しいタイを合わせ、しかも不穏に着崩している。目に痛いコーディネートもそろそろ見飽きたな、と緊張感のないことを思いながら、クロコダイルは燭台を置いた。
「正確には司祭だがな」
律儀に返事を返して、祭壇から降りる。彼の歩幅は広いが、ゆったりとした足取りでキャソックの裾が翻ることはない。
「相変わらず一人かい? こんな広い場所で寂しいこった」
何がおかしいのか、青年の言葉に取り巻き達がにやにやと締まりのない笑みを浮かべる。男にしなだれかかった女の笑い声が耳に障った。
「一人で充分だ。シスターなんぞ呼んだら、ここに着く前に慰み者になっちまう」
温度のない視線で見下ろし、クロコダイルは青年を観察する。確かこの間、鳩尾から下腹にかけて拳をねじ込んだ男だと思うのだが、今一つ確信が持てない。
こめかみの傷跡まで歪ませて笑いながら、青年も彼を見た。剣呑な目の色は隠す気もないらしい。
「ハハッハハハァ! 強がるなよ神父様。あんたが首を縦に振りゃあ、いつでも俺達が駆けつけてやるのに」
来たな。
呟きは心中に留め、クロコダイルは嘆息した。
覚悟を決めて、指先に透明なジェルをとる。後ろから手を伸ばし、孔の縁に塗り込めてからゆっくりと爪の先を沈めていった。膝を立てているので、腿に力が入っていて、どうしてもこわばりが解けにくい。浅く抜き差しを繰り返しながら一本目を納めると、ご褒美のように放っておかれていた前をなぞられた。
「……っ……う……っ」
入口が充分にやわらいでいないのを感じながら、クロコダイルは指を増やした。潤滑材に頼り、ひきつれる粘膜を強引にこじ開ける。早く終わることだけを考えて、自然彼の手つきは乱雑になっていた。
「なァ、ちゃんと慣らせって言わなかった?」
「……慣らしてる、だろう」
腹に力を入れないように、細い声でクロコダイルが言い逃れをする。どうしてこうもこの男は目敏いのだろうか。
「分かってんだろ? 自分で穴ん中ぐちゃぐちゃにかき回してあんあん言ってるとこ見せて、って言ってんの俺は」
手首を引かれてずるりと異物が抜ける。入れ替わりに潜りこんで来たドフラミンゴの指は、ためらうことなく弱点を押し撫でた。
「ひぅ、ぁ、あっ!」
前触れなく走る刺激に、クロコダイルの背が撓む。緊張した内壁に締めつけられた指先は、余計に深くへと食い込んで更に彼を震わせた。俯いた先に見えたのは、ドフラミンゴのシャツに雫を落としてびくつく肉だった。己の浅ましさに、目眩がする。
こんな感じで大体鰐がドフラにご無体される本です。

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