【ロジャ←レイ】
彼への思いの丈をせめて紙の上にでもぶちまけようと、取ったペンはとうに乾いてしまった。海に焦がれながら息絶える魚のように静かに喘ぐ。この胸を抉り抜いて彼に見せてもきっと解らない。永い時を経てなお溢れ続ける、間違っても琥珀のように澄んでなどいない、この 。
【ロジャ←レイ】
紅葉を鋳溶かしたような、深く澄んだ紅に静かにミルクを落とす。ゆるい螺旋はすぐにやわらかく崩れ、カップの中の液体はあたたかに濁る。濃い熱い紅茶にミルクと砂糖をたっぷりと。顔にも性格にも似合わない飲み方を好んだ男を思い出して笑う。置いた先には、無論誰もいない。
【モリくま完全猫化(もう何が何だか)】
「うにゃあああ」(あんだよやめろまぶしいんだよ電気つけんな)
「にゃ」(おれの腹の下に頭を突っ込むな)
【ドラくま】
お前が革命軍のためなら、もっと言ってしまえばおれの為なら、それを選ぶことなど百も承知している。おれ達が掲げ求める世界のその先の為に、お前が決断せねばならない時が来るかもしれないことも。だから口にはすまいが、思うくらいはと甘えた考えがかき消せない。
死ぬなよ、くま。

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